きらきらと透明のガラス、輝くきれいなグラスなどお気に入りのガラスの食器に憧れる方もいるのではないでしょうか。
夏の涼しい時期に冷えたグラスや美味しい食卓におしゃれなガラス食器など、見ているだけで美しく感じますよね。
ポーセラーツはガラスもあります。
そしてポーセラーツのガラスの焼成は白磁よりも繊細で、白磁との違いもあります。注意点を押さえて、きれいなガラスの食器を作ってみてください。
1.ガラスのポーセラーツとは?
ポーセラーツとは真っ白な器を彩り、オリジナルの食器や雑貨が完成します。
でもポーセラーツって白磁だけではなくガラスにも転写してオリジナル食器や雑貨が作れるんです。
透明の輝くガラスに花柄やアラベスク柄など数百種類の転写紙の中から選び水につけて貼ります。へら(ワイプアウトツール)を使って水と空気を抜きます。
その後、焼成炉で焼き上げて完成です。
2.ガラス選びのポイント
ガラスにはカップやグラス、プレート、雑貨などたくさんあります。
ポーセラーツは焼成して完成するため、ガラス選びにも気をつけることが重要です。
日本ヴォーグ社で購入すると仕上がりがきれいです。
今ではニトリや無印良品などでもガラスが購入でき焼成後の仕上がりもきれいです。ガラスの材質、種類によっては転写紙の発色が悪かったり、きれいに転写されないこともあります。
さらにガラス自体が薄い場合ひび割れたり、焼成炉の故障の原因にもなります。
ポーセラーツのガラスはしっかり選ぶ事も大切です。
3.ガラスの焼成、白磁との違いとは?
ガラスと白磁で焼成する際、違いがあります。どちらも高温で焼成しますが材質が違うので焼成のやり方がかわるのです。
3-1焼成温度
白磁が約800度の温度に対してガラスの焼成は約570度です。焼成炉によって異なりますが、600度以内。白磁の焼成に比べるとガラスは低い温度になります。ガラスは白磁より耐熱に弱く、高い温度だと変形してしまうからです。
3-2焼成時間
白磁は焼成時間が約8時間に対してガラスの焼成は半分の約4時間程度です。完全に冷めるまでは時間がかかりますが、焼成温度を低く設定している分、時間も短くなるのです。
3-3焼成後の取り出し方
完全に冷めるまで取り出すのは危険ですが、白磁は100度台で取り出しても割れが生じることはあまりありませんが、ガラスはほぼ完全に冷めるまで取り出すことはおすすめしません。外気との温度差でひび割れする恐れがあるからです。
4.ガラスを焼成するときの注意点とは?
ガラスの焼成には注意することがあります。
4-1温度設定
温度はしっかり設定することです。ガラスは繊細です。温度が高すぎると変形する原因になります。ワイングラス、シャンパングラスなど細い脚がついたもの、また薄めのガラスは、とくに変形したりひび割れすることがあります。
4-2延長コードは使わない
白磁同様、電気炉は延長コードは使えません。電圧が安定せず、転写紙の発色がよくない、またきれいに転写されないという事がおこります。なので、絶対延長コードは使わないことです。
4-3焼成後は温度冷ましてから釜から取り出す
ガラスは繊細です。早い段階で取り出そうとすると、外との温度差でひび割れします。特に薄いガラスは注意です。しっかり冷めたら、取り出して下さい。
4-4焼成釜の中に入れる時はガラス同士は間隔をあける
焼成は開始から温度が徐々にあがります。釜の中で転写紙が転写される過程でガラス同士がくっついていると、割れが生じます。白磁でも、近すぎるとひび割れがおきます。ガラスでも同じように一定の間隔を置くことです。
4-5取り出して置く時はビニールの上は避ける
釜から取り出して別の場所へ置くとき、ビニールのテーブルクロスなどは避けること。変形したり、跡が残ることがあります。
5.ガラスの転写紙貼り後の焼成前と焼成後の比較
転写紙を選び、焼成前と焼成後を比較してみました。
焼成前↓
メタリックゴールドの転写紙です。
焼成後↓
転写紙の絵柄の周りの黄色部分は溶けて、絵柄のメタリックゴールドだけが転写紙されます。
6.ガラスの作品
デミタスカップ
コーヒーカップより小さめで半分くらいの量がはいるデミタスカップです。透明のカップは涼しげなイメージ。ローズと蝶々を付けました。
ワイングラス
大きめのワイングラスにも転写可能です。
ローズでシンプルに。
7.ガラスの焼成を成功させるポイント
・ガラス選び、材質をしっかりみる
・延長コードを使わない
・転写紙を貼った後の水、空気抜きをしっかり行う
・温度設定の確認を再度確認する
・焼成炉に入れたとき、ガラス同士の間隔をあける
・焼成後、窯から取り出すときは十分に冷ましてから取り出す
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