ポーセラーツの「資格を取得を目指し自宅で開講をしたい」 「 資格取得中に自宅でも焼成できる電気炉の購入を検討している」という方もいるのではないでしょうか。
ポーセラーツの電気炉ってどのくらいの金額で買えるの?大きさは?光熱費はけっこうかかる?自分でも簡単に焼成できるかな?と初めての事は不安ですよね。どんな電気炉を選んだらいいのか迷います。
教室開講にあたってのポーセラーツの電気炉の選び方をご紹介します。
1.ポーセラーツとは?
真っ白な白磁に転写紙を貼り付けたり、上絵の具で描いたりして、高温の熱で焼き付けオリジナルの食器や雑貨が作ることです。白磁だけではなくガラスの作品を作ることができ、器好きの方には人気の習い事です。
2.ポーセラーツの電気炉(焼成窯)とは?
電気炉とは白磁に転写紙や上絵の具で描き、それを焼成する為の窯のことです。ポーセラーツはどの工程においても最終、焼成を行い完成するためこの窯は必要になります。
代行で焼成してもらえるサロンがありますが、教室開講を考えているなら電気炉を購入する方が時間や費用、教える側になりますので購入する方がほとんどです。
3.電気炉の種類は?
電気炉の種類はたくさんあります。日本ヴォーグ社で購入する場合、全12種類あります。その全種類の中には最高温度が約900度の窯、もう1つが約1200度と設定温度の違いがあります。
また、通常のコンセントが使えず電気工事が必要となる窯もあるのです。
3-1電気炉の種類が多くて・・・どう違う?
ヴォーグ社で購入できる電気炉はポーセラーツに限らず陶芸を作る電気炉も含まれています。ポーセラーツと陶芸では設定温度が異なります。目的や環境によって電気炉を選ぶ必要があります。
3-1-1ポーセラーツの焼成
ポーセラーツは温度設定が約800度なので、最高温度が900度まで設定できる窯があると十分です。ポーセラーツにはガラスもありますが、その焼成温度も、800度より低い温度設定になるため最高温度が900度あればいいです。
3-1-2陶芸の焼成
陶芸はポーセラーツと違って設定温度が高くなり、約1200度を超える温度が必要になります。もちろん、陶芸が焼成できる窯でもポーセラーツの焼成もできます。しかし、ポーセラーツのみの焼成目的なら、1000度を超える電気炉は必要ありません。
4.設置する場所の環境を考える
1.電気炉を置く場所は前もって考えておきましょう。サイズ、重量を考慮し、焼成に負担がかからないよう気軽に焼成できるような環境設定をすることをおすすめします。
2.窯の種類によって、一般家庭のコンセントが使えず、電気工事が必要な電気炉もあります。前もって確認が必要です。
3.延長コードは、焼成後、転写紙の発色が良くないため使えません。延長コードを使わず直接コンセントにさせる場所を選びましょう。また、コードの長さも電気炉によって異なるため、事前の確認が大切です。
5.電気炉の炉材には2種類あります
炉材には耐熱レンガとセラミックファイバーがあります。この違いは大きく分けて3つあります。仕上がりの艶、重量、焼成時間です。
耐熱レンガの電気炉
耐熱レンガはムラなく艶のある仕上がりになります。重量はセラミックに比べると重く、温度の下り方に時間が長くかかるので、作品の取り出しにはその分時間がかかります。
セラミックファイバーの電気炉
きれいな仕上がりになります。ただ耐熱レンガとじっくり比べると艶に違いあります。しかし、パッと見はほとんどかわからず大差がないため、ねらし時間を長くしてコントロールするといいです。温度の下り方は早いため焼成の回転率はあがります。
※教室開講にあたって焼成する場合、どちらの炉材でも問題はありません。
6.開講する場合の電気炉選びのポイントとは?
1.設置環境
どの場所に設置するのか、コードは直接コンセントに届く位置にあるのか確認する。電気工事を行う電気炉は購入後、賃貸ではできない場合もあります。
2.費用
電気炉の金額は約12万円位から約40万円くらいまであります。12万円の電気炉は小さいため教室向きではありません。教室開講を考えているならば、約30万くらいから35万円くらいになるでしょう。
3.サイズ
電気炉自体の大きさは約60×60×60です。これもサイズは様々ですが炉内のサイズは30×30×30あると教室向きです。焼成する白磁の大きさを事前に検討することが大切です。ミニサイズの焼成炉がありますが、家庭用向きで小さな食器、小物類がメインになります。
注意点:購入後に白磁のサイズが入らないということがないように教室開講を考えるなら通常サイズです。特にインストラクターのカリキュラムの中の白磁のサイズが大きいもので25㎝のプレートや18㎝のボウルがあります。その白磁が焼成できるサイズなのかを確認しましょう。
4.焼成回数
ねらし時間から取り出せる時間までは電気炉によって様々です。8〜10時間の差はあります。焼成回数を増やして1日2回するのか、大きめの電気炉で1日1回にするのか検討してください。
7.教室向きの電気炉とは?
サイズ、設置場所、費用、焼成回数を考慮したうえで、教室向けの電気炉をご紹介します。
7-1 彩火 金額320,000円
サイズ,横65×縦56×高さ54です。重量が約50㎏。炉内横32×縦32×高さ30。炉材がセラミックファイバー。
800度焼成の場合、ねらし時間、作品が取り出せるまでの時間をあわせて約19時間程度です。電気工事は不要、通常コンセントが可能なので、賃貸マンションのベランダに設置することができます。
前扉式で作品が見やすいので白磁を設置するときも確認できます。重さはありますが、キャスターがついた台にのせて設置することで、焼成時は外で行い、終了すると室内へ戻すこともできるので女性でも安心です。操作はボタン式、固定プログラムがついていること、温度の調整は簡単に操作で可能です。
炉内は大きめで、支柱を置いたり焼成ラックを置くことで、焼成回数は少なく多めの作品が一度で仕上がります。
7-2 アートキルンSV1ホワイト 金額348,000円
サイズ横66.5×縦65×高さ61です。重量が約63㎏。炉内周り38×高さ30。炉材は耐火耐熱れんがです。
800度焼成の場合、ねらし時間、作品が取り出せるまでの時間約21時間程度です。電気工事は不要、通常コンセント可能です。
上扉式で耐熱レンガなので温度が均一にまわり熱ムラがないのが特徴です。保温性が高いです。
炉内も十分な大きさがるため多くの作品や大きいものも焼成可能です。重さはありますが、もとからキャスターつき電気炉なので移動は簡単、女性には安心です。電源コードは350㎝と長めです。
8.電気代は高いの?
光熱費が一気にあがるんじゃないかと心配する方も多いのではないでしょうか?電気炉を一回につきの電気代、気になりますよね。
彩火、約116円、アートキルンsvホワイトは約122円。この金額は800度の焼成一回につきの金額です。測定が東京電力、第二段階料金で、おおよそこのくらいの金額ということです。
9.電気炉選びは総合的な判断をする
数多くの電気炉の中で一番は自分が使用する上で目的に合った総合的な判断をすることが大切です。
教室開講に向けて探すものなら、ある程度の炉内の大きさを考え焼成回数を少なくするのか、ギリギリの白磁が入るものを選びコンパクトサイズのもので焼成回数を増やすのか、どちらにしてもインストラクターカリキュラムの白磁が入るサイズを選ぶことは重要です。
また、炉材にしても耐熱レンガにもセラミックファイバーにもメリットとデメリットがあります。そのうえで、自分に合った窯選びをしましょう。
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